社会問題に発展した「ブラック企業」日本型雇用の崩壊が始まる?

社会問題に発展した「ブラック企業」日本型雇用の崩壊が始まる?

解雇問題

リストライメージ

長時間労働やパワハラ、人材使い捨てなど、劣悪な労働環境の会社を指す「ブラック企業」。最近は特定企業・経営者への批判でよく使われ、社会問題用語として一般化しているが、元々はネット発のスラング(隠語)とみられる。この言葉がネットから現実にあふれ出した背景には、近年大きく変化した日本型雇用の問題も透けてみえる。

「どうか皆様の黒き一票を!」

これは公示された参院選の投票呼びかけではなく、6月27日にネットでノミネート企業が公表された「ブラック企業大賞」に触れたツイートだ。

労働問題に詳しい弁護士やジャーナリスト、労働組合関係者らが選んだ8社を対象にウェブ投票を行い、8月11日に大賞が発表される。

候補には従業員の過労自殺問題などが取り沙汰された外食大手などが並ぶ。「ブラック&グレー企業根絶のために、こういうイベントは歓迎です」(ツイッター)という声がある一方で、この大賞に限らず「ブラック」のレッテルを貼られることに経営者側が反論するなど、ブラック企業批判の反響は広がっている。SankeiBiz

日本型雇用とは3つの特徴を指します。1つ目は新卒一括採用2つ目は終身雇用そして3つ目に企業内労働組合です。

「日本型」という言葉の何が日本型というのか、おそらく他の国にはあまり見られない労働環境に関してさしているのでしょう。そしておそらくアメリカ型の資本主義、自由市場主義に比べてもっと左によった考え方である労働の価値観を「日本型」という言葉の中に含ませているのだろうと思われます。

この裏には、日本人は人を大切にする労働者をものと扱わない、市場原理を至上とは考えない等のニュアンスも含まれているのではないでしょうか。

しかし、実はこの日本型といわれる終身雇用というのは戦後になってから作られた価値観であり、戦前の労働観とは違ったものであったのです。

今でこそ、終身雇用こそが日本人としての労働観の象徴のように言われていますが、それほど古い歴史を持つものではなく、日本人の特性にあった労働観であるというわけでもないといえるかもしれません。

現在はその労働観の変動の過渡期にあり、古い労働観がそれによって守られている既得権益層と、その煽りを受ける弱い立場の労働者がせめぎあいをしている状況とも取れます。

そして、その過渡期の変動に伴いブラック企業がここぞとばかりに自社の利益を追求することだけを見据えた行動をとり始めている状況ともいえます。

わたしたちは人材の使い捨て、人材を育てず雇用を守らずに、長時間労働をして労働者をうつ病にしたり過労死させたりという理屈がまかり通る状況を許してはなりません。

ブラック企業が会社の利益だけを追求するあまり労働者の生活を蔑ろにする様な状況があれば、わたしたちは断固声を上げていく必要があるのです。

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