神田うのさん千原せいじさんの「ブラック企業は悪くない嫌なら辞めろ」について

神田うのさん千原せいじさんの「ブラック企業は悪くない嫌なら辞めろ」について

ブラック企業に吠えろ

http://www.cyzo.com/2013/08/post_14255.html
5日、バナナマンの設楽統が司会を務める生活情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)にレギュラー出演している千原兄弟の千原せいじと、タレントの神田うのの発言に対し、視聴者から「世間知らず」だとして批判が噴出している。(中略)追い出し部屋に何年も居続けるサラリーマンのつらい状況について、福田が「辞めればいいじゃんと言われても、このご時世ではできない」「ご家族もあるので、そんな簡単にやめられない」とコメントすると、千原が「でもね、芸人なんて売れてたやつが、急に仕事なくなることなんていっぱいある」「ホンマにやめて、(別の会社へ)行ったらええと思うんですよ」などと反論。

タレントの千原せいじさんと神田うのさんがテレビ番組内で問題となる発言をされたようです。

なんでも「ブラック企業が嫌ならやめれば良い、そのような会社に入った人が悪い。」とのことです。このブログの読者のみなさんはいかが思われるでしょう。

神田うのさん千原せいじさんのブラック企業嫌なら辞めろは暴言か?

タレントの千原せいじさんの主張であるブラック企業が嫌ならやめれば良いという主張のモトとなる考え方には自らが所属する芸能界の厳しい競争が背景にあると思います。

芸能人はお給料が保障されているわけでもなく仕事が終身雇用で守られているわけでもないのです。一度人気がなくなれば急に仕事がなくなることはいっぱいあります。このような千原さんの主張は厳しい芸能界で生き残って人気をたもち、いつ仕事がなくなるかもしれないという中で活躍しているタレントの覚悟としては確かに立派な主張であると思います。

この主張に対して、多くの視聴者のかたから「芸能界やスポーツ界とサラリーマンを一緒にするな」との反論がでています。この反論もごくまともで当然の反論と思います。でも、千原さんの発言自体は競争社会を生きる人間としてはごく当たり前の発言であることも事実であると思います。

どんな仕事でも競争があるという考え方は、芸能界やスポーツ界だけではありません。会社のる経営者だって競争をしています。それが資本主義であり、敗れたものは市場を去るのもルールの一つだからです。そういう意味では会社の経営者にも、その覚悟が求められていて、覚悟るものだけが競争社会に参加する権利があるといえます。

ブラック企業の解雇と市場原理による競争は別物

でも、千原せいじさんの発言がそのまま職場やはたらく環境の労使関係まで言及されることにはいくつかの問題があると思います。多くの視聴者が反論しているのにも正当な理由があるとおもいます。その正当な理由についてもう少し明確にしたいと思います。

労働者が仕事として会社でする労働とは労働者が生活基盤を労働力でまかなっているものです。労働者は自分の裁量や判断で業務を行うことに制限を受けています。

個人が経営するような小さな会社や事務所などによる請負契約などにみられるようなプロジェクトごとの契約は別ですが、労働契約を結ぶ時に労働者は基本的に長期的労働による労働を望んでいるものと考えているのが普通です。

会社の売上が上がらなくなったり、経営者の経営判断のミスがあったりして、その責任を労働者を解雇することによって赤字を削減して労働者が生活していくための基盤を脅かしてまでして会社の経営を補おうとすることは経営者としての倫理観(モラル)が問われる問題となってきます。

会社の社長や経営者にはモラルが問われる

最近世間で騒がれ流行しているブラック企業の問題もこの経営者の倫理観が問われていると思います。会社の社長や経営者が労働者を自分たちにとって都合よく利用して経営が悪化したら使い捨てにするかのように簡単に解雇してしまうそのようなことが当たり前となってしまったら労働者にとって生活の安定は望めません。

また今の日本の労働者を取り巻く労働環境では簡単に転職したり高齢になっても就職できたりという環境ではありません。いったんレールからハズレてしまうとなかなか再度同じような条件での仕事を探すことが難しいと言えます。

そのような現状での日本の労働市場はまだまだ良い意味での流動化はされていないと思います。簡単に転職できない就職できない環境の中で、労働者だけに困難を強いる労働環境をひとたび許してしまえば、全ての問題が単に弱い立場の者、弱者への押し付けになってしまうことになることが予想されます。

ブラック企業が嫌だから辞めろというのは、労働者にだけ問題を押し付けて今ある日本の労働環境を何一つ解決することが見えない問題だからこそ、多くの視聴者が反応したのだと思います。

Leave a reply

メールアドレスが公開されることはありません。