うつ病で労災申請、精神障害の労災はどのように認定されるのか請求するときの注意点

うつ病で労災申請、精神障害の労災はどのように認定されるのか請求するときの注意点

うつ病

うつ病で労災申請は業務起因性が問われる

精神障害になったことは仕事が原因として労災は認められるのかについてお話したいと思います。

毎日毎日厳しい目標とそれを達成できないと激しい叱責、ブラック企業の営業などにありがちで、パワハラ裁判などで実態が暴かれるとそのひどさに人々は驚かされます。しかし、現実に過酷な目標を設定させられながらも辞めることも転職もできずにサービス残業を続ける会社員は少なくありません。

辞めるに辞められない、次の職も探すことができないし、守らなければならない家族がいるから簡単には辞められない、そういう様々な要因が労働者に心理的に負荷を与えてうつ病を発症するなどのケースが有ります。

そのような場合、業務災害として労災認定をされることがあるのでしょうか。

うつ病

うつ病などの精神病による労災補償は年々増えている

精神障害を原因として仕事上を理由とする労災の認定決定は毎年増え続けています。平成24年度では労災として請求された件数が1257件に対して、なんらかの支給として業務災害である労災として認定された件数が475件にも登ります。認定率は39%と高いとはいえませんが、かなりの確率で労災と判断されていることがうかがえます。

では、どのような場合に労災として認められるのかそのような基準はあるのでしょうか。

精神障害の労災認定要件

精神障害にかかったことが仕事をしていてあるいは職場の環境が原因であるとして労災として認定されるには認定要件がクリアしていることが求められます。

認定要件は次の3つです。

  1. 認定基準の対象となる精神障害を発病していること
  2. 認定基準の対象となる精神障害の発病前概ね6ヶ月の間に、業務による強い心理的負荷が認められること
  3. 業務以外の心理的不可や個体側要因により発病したとは認められないこと

認定基準の精神障害とはなにか

労働災害であるとして認定されるための精神障害となる病気に関しては、具体的にはうつ病や急性ストレス半のが挙げられます。国際疾病分類「精神及び行動の傷害」に分類されお酒の飲み過ぎによるアルコール依存症などの症状や大麻や覚せい剤などの薬物によってもたらされる精神障害や依存症などは含まれません。おもに気分障害、ストレス関連障害が該当します。

 仕事が原因とするストレスはどう判断されるか

仕事が原因とするうつ病などの診断は心療内科クリニックで診断されることにより判断されますが、それによってうつ病と判断された場合、労災であるかが調査されます。

うつ病と診断された日のだいたい6ヶ月前の間に起きた仕事の状況や家庭の状況などが調査されることになります。その場合「特別な出来事」として労災として認められる項目は以下の様な場合が該当します。

心理的負荷が極度のもの

  1. 生死に関わる極度の苦痛を伴う、永久労働不能となる後遺障害を残す業務上の病気やケガをした。
  2. 業務に関連し他人を死亡させ、または生死に関わる重大な怪我を負わせた
  3. 強姦や本人の意思を抑圧して行われたわいせつ行為などのセクシュアル・ハラスメントを受けた
  4. その他、上記に準ずるていdの心理的不可が極度と認められるもの

長時間労働が極度のもの

  1. 発病直前の1ヶ月に概ね160時間を超えるような、またはこれに満たない期間にこれと同程度の時間外労働を行った

労災と認められるその他の原因

もちろん上記の項目から外れたら認定されないというわけではありません。特別な出来事以外としても精神障害にかかった労働者が置かれた環境などが総合的に評価されて労災として認定されるケースが有ります。

たとえば、パワハラに関しては部下に対する上司の言動が業務指導の範囲を逸脱しておりその中に人格や人間性を否定するような言動が含まれかつこれが執拗に行われた場合や同僚などによる多人数が結託して人格や人間性を否定するような言動が執拗に行われた場合などが労災として認定される要因となり得ます。

精神障害が労災と認定されるにはある程度のハードルがあるのも事実ですが、様々な要因が調査されるので簡単に労災とは認められないだろうなどと自分で決めつけてしまう必要はありません。

あくまでも業務災害であると認めるのは会社でもなくあなたでもなく労働基準監督署です。

2 thoughts on “うつ病で労災申請、精神障害の労災はどのように認定されるのか請求するときの注意点

  1. 過労死ライン残業時間1ヶ月45時間以上は要注意80時間以上は危険水域 | 労働相談:ブラック企業対策室
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    […] 定基準 うつ病で労災申請する時の精神障害の労災問題 長時間労働でうつ病になると労災として認められるか? […]

  2. 長時間労働でうつ病になったら労災になるの?サービス残業が多い人は要注意 | 労働相談:ブラック企業対策室
    says:
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    […] 以前このサイトでも書いたことですが“長時間労働でのうつ病が労災申請する時の注意点”こちらで詳しく書いておりますので、長時間労働などの会社の命令や会社の仕事上での活動が […]

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